【就活生必見】損保ジャパンの選考では〇〇〇〇を語ろう
就職活動や転職活動をされている方は、「志望している会社ではどんな人が評価されるのだろう」「 選考ではどんなポイントが重視されるのだろう」という疑問を持っていると思います。その会社に自分があっているのかどうかや、選考でどういった点をアピールするべきかを知るために、そういった疑問を持つのは当然のことです。
この記事では、「損害保険ジャパン(損保ジャパン)」を取り上げ、人事の視点から損保ジャパンの人事戦略などを考察することで、それらの疑問に答えます。
私は、大手メーカーの人事として10年以上の経験を持ち、採用・評価・制度企画・海外人事・労務など、幅広い人事業務に携わってきました。同じ人事だからこそわかる、他社の人事の想いも多くありますし、また、人事以外の方には馴染みのない専門誌やビジネス誌なども多くあり、それらの情報をもとに考察をしてみたいと思います。
※ 記事の最後に、あまり表に出ていない「損保ジャパンの実態」も"おまけ"としてつけたので、是非最後まで読んでくださいね。
2021年に新たな中期経営計画をスタート
損保ジャパンを中核会社とするSOMPOグループでは、2021年に新たな中期経営計画をスタートするとともに、より長期スパンでグループが何を目指すのかを示す「SOMPOのパーパス」を公表しています。
また、このSOMPOのパーパスを実現するための3つのコアバリュー(社員にどうあって欲しいかを定めた行動規範)として、ミッションドリブン、プロフェッショナリズム、ダイバーシティ&インクルージョンを定めています。
SOMPOホールディングスの人材戦略が特徴的なのは、パーパスとコアバリューに加えて、「全ての土台」として「MYパーパスの追求」を定めている点です。
MYパーパスとは
MYパーパスとは、自分自身はどのような人間なのか、自分にとっての幸せとは何か、自分自身が人生において成し遂げたいことは何か、といった「自分自身の人生の意義や目的」或いは「働く意義」を指します。
SOMPOホールディングスでは、"SOMPOのパーパス"実現のためには、社員一人ひとりが「SOMPOのパーパスとMYパーパスのどの部分が共鳴するのか」といったことについて深く考え、向き合い、自律自走した働き方を実践していくことが必要だと考えています。
また、社員一人ひとりが「MYパーパス」と「SOMPOのパーパス」を重ね合わせて働くことで、内発的な動機に基づいて、日々チャレンジしながらエンゲージメント高く働くことができるとともに、さらに多様なMYパーパスをもつ個性が集い、グループのダイバーシティを高めることでイノベーションが生み出され、「SOMPOのパーパス」の実現に繋がっていくと考えています。
(MYパーパス | SOMPOホールディングスより引用)
つまり、自分の人生で成し遂げたいこと(MYパーパス)と"SOMPOのパーパス"を重ね合わせることで、やりがいと持って働くことができ、社員にとっても会社にとってもWIN-WINの関係を築くことができる、と言うことを言っています。
損保ジャパンの選考では〇〇〇〇を語ろう
この"SOMPOのパーパス"が定められた経緯を考えると、社内の教育やキャリアパスにおいても「MYパーパス」が重視され始めているのではないかと思います。
それは当然採用においても同じことが言えます。つまり、入社後にSOMPOのパーパスとMYパーパスを重ね合わせて働いてもらうために、最初から「MYパーパスを持っていて」「しかもそれがSOMPOのパーパスと重なっている」人材を採用しようと考えているはずです。
そのため、損保ジャパンの選考を受ける際には、事前に「MYパーパスを明確」にし、さらにそれが「SOMPOのパーパスと重なっている」ことをアピールすることが重要になると考えます。
つまり、損保ジャパンの選考では、MYパーパスを語ろう、と言えると思います。
損保ジャパンの人事の想いがわかるHPや書籍
この記事を書くにあたり、損保ジャパンの人事の想いがわかるHPや書籍をいくつか見つけたので、参考に掲載しておきます。人事の想いを知ることは、その会社で求められる人材像について知ることにも繋がりますので、就活や転職活動においても有用だと思います。
1.SOMPOのパーパスHP
企業HPの情報もじっくり読むと色々な思いが詰まっていることがわかります。選考前に隅々まで読むことをお勧めします。
2.SOMPOホールディングス サステナビリティレポート
投資家向けのサステナビリティレポート。無料で公開されている資料ですが、意外とこうした資料の中に様々な情報が眠っていたりします。"おまけ"に載せた、「損保ジャパンの人に関する様々なデータ」はこのレポートから抜粋しています。
https://www.sompo-hd.com/-/media/hd/files/csr/communications/pdf/2021/report2021.pdf?la=ja-JP
3.人事担当役員の対談記事
人材開発系のメディアであるリクルートワークス研究所の記事の中で、損保ジャパンの人事担当役員の方がダイバーシティや人事制度改革について語ってらっしゃいました。まさに人事の想いを知るにあたって、一読の価値ありです。
4.人事部長の対談記事
こちらは、損保ジャパンの人事部長の方が、人事戦略について語ってらっしゃる記事です。
5.労政時報4037号
人事・労務に携わる人は全員が知っているであろう、人事・労務の専門誌。バックナンバーの個別購入ができないため、定期購読に申し込む必要がありますが、SOMPOホールディングスの企業文化変革やパーパス浸透について人事の課長さんが語られています。ただ、一番安いWEB版の半年契約でも44,000円するため、就活生の方には手が伸びにくいかもしれません。(44,000円で10ライセンスなので、就活期間限定で共同購入するのはありかもです。)
おまけ
1.SOMPOグループの人に関する様々なデータ
離職率や育児休職の取得者数や平均日数など、就活生の方があまり目にしないであろう人に関するデータが並んでいます。損保ジャパンではなくSOMPOグループのデータなので注意は必要ですが、損保ジャパンはグループの中核企業ですので、一定程度参考になるとは思います。
2. 損保ジャパンの人事データ
損保ジャパンの平均給与や在籍人数など、人事に関するデータが掲載されています。
3. 損保ジャパンの組織図
組織図は意外とオープンになっていない会社が多いのですが、損保ジャパンではわかりやすい組織図を公開されていました。どんな部署があるのかを知ることは、入社後の配属やキャリアイメージを持つのに有効だと思います。
4.損保ジャパンの支店ごとの在籍人数
【就活生向け】大企業人事のやりがい
大企業の人事として10年間働いた中で感じた「大企業人事のやりがい」をまとめます。
1.経営の想いを実現する一翼を担える
人事の仕事は、風土づくりや人事制度を通じて、経営の想いを実現できる組織・人材を作ることです。そのため、経営が考えていることを常に把握し、さまざまな施策を通じてそれを実現することが求められます。特に大企業の場合、特に若手のうちは経営層と接する機会は多くありませんが、人事は仕事柄、若いうちから経営層の思いに触れる機会が多くあります。経営の想いを実現する一翼を担っているという感覚は、人事のやりがいの一つです。
2.従業員の困りごとを解決できる
人事の仕事のもう一面は、従業員の困りごとを解決し、働きやすい環境を整えることです。仕事と家庭の両立に困っている従業員が多ければ両立制度を新設したり、コロナが流行れば在宅勤務制度を導入したり。また、多岐にわたる人事制度を熟知した上で、現場の従業員の困りごとを解決するための制度適用の提案をするような場面もあります。制度の設計や運用を通じて、従業員の困りごとを解決し、感謝の言葉をもらえることは人事のやりがいの一つです。
3.専門的な知見を身につけられる
人事の仕事をする中で、多くの専門的家と接します。例えば、安全衛生関係では産業医の先生、労務関係では弁護士や社会保険労務士など。また、専門家に相談する前にインターネットや専門書で日々調査や勉強も必要です。こうした取り組みを通じて専門的な知見を学べることは知的好奇心が刺激され、やりがいを感じます。
4.日本の産業界に影響を与えられる
大企業の人事で仕事をしていると、新しく導入した制度がニュースで取り上げられたり、他社や役所からヒアリングを受けるような機会があります。特に先進的な制度を導入した場合には、自社の取り組みがきっかけで、他社にも同様の制度が導入されるようなこともあります。自社や自部署の取り組みが国や他社の取り組みにも影響を与えていると実感できることは、大企業人事のやりがいの一つです。
【人事の仕事(13)】メンタルケアと復帰支援
大企業メーカーの人事として10年間を過ごす中で学んだ「人事の仕事」についてまとめていきます。13個目は「メンタルケアと復帰支援」です。
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