【人事の仕事(9)】福利厚生
大企業メーカーの人事として10年間を過ごす中で学んだ
「人事の仕事」についてまとめていきます。
9つ目は「福利厚生」です。
1.福利厚生とは
福利厚生とは、
社員の生活をサポートするために
現金給与以外の形で提供する
サービスや報酬のことです。
福利厚生には
法律で定められた「法定福利」と
会社独自に定める「法定外福利」が
あります。
一般的に福利厚生というと、
後者の法定外福利を想像するものと思います。
2.福利厚生の種類
2−1.法定福利
法定福利厚生には、
健康保険・厚生年金などの社会保険の
2つの分野があります。
それぞれ、万が一に備え、
労使で折半(一部自事業主の全額負担)をして
保険料を負担します。
ここは、会社によって大きな差が出る
ところではありません。
2−2.法定外福利
法定外福利厚生は、
社員やその家族に向けた
サービスや報酬を提供することで
人材の確保や定着を図るものです。
従来、日本の大企業では
終身雇用を前提として
入社後結婚し、住宅を購入し、子供が産まれ、
というライフプランが想定されました。
そのため、福利厚生についても
住宅購入補助、子供手当、通勤補助など
生活支援の観点で似たような
サービスが提供される傾向にありました。
しかし、昨今は人材の多様化に伴い、
フィットネスジムの利用補助、
不妊治療のサポート、
自己啓発のサポートなど、
様々なものが提供されています。
一方で、一つの会社で多岐にわたる
福利厚生の管理をすることは難しく、
専門の会社に委託をして
カフェテリアプランの形で
福利厚生を提供する会社も多くあります。