K's blog

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【中国】キャッシュレス決済【5年後の日本】

2017〜2018年の2年間を中国で過ごして

現金を使ったのはほんの数回。

 

スーパーやコンビニはもちろんのこと、

タクシー、屋台、お小遣い、駐禁の罰金まで

全てがスマホで完結している。

 

この記事では中国での経験をもとに

日本でキャッシュレス決済が根付くのかを考察してみます。

 

 

 

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中国でキャッシュレスが流行る訳

 

冒頭にも書いた通り、

中国で生活していると現金を使うことはほとんどありません。

wechat と Alipay というキャッシュレス決済アプリを使うことで

ほぼ全ての場所での決済がスマホで完結します。

 

なぜここまでキャッシュレス決済が流行るのか、

色んな方が色んな考察をされています。

・中国では偽札が多くて現金が信用できないから

・政府がお金の流れを監視するため政策的にはやらせた

・泥棒やスリが多いので現金保有は危険だから

など。

 

中国で生活していると

どれも「確かに」と思える部分はあって、

多かれ少なかれ事実ではあると思います。

 

しかし、これらの考察の結論が

「だからキャッシュレスは日本では流行らない」

だとしたら、その意見には大反対です。

 

なぜなら、これらの考察はすごく重要なポイントを

見落としているからです。

 

それは、キャッシュレス決済はめちゃくちゃ便利 ということです。

 

 

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キャッシュレス決済の便利さ

 

中国経験で感じたキャッシュレスの便利さとして

・小銭を持たなくてすむので鞄が軽くなる

・財布を盗まれる心配がなくなる

・会計の際に小銭を探す手間がなくなる

・家計簿がほぼ全自動化される

・クレジットカード決済よりも会計の所要時間が短い

など、挙げ始めるとキリがないですが、とにかく便利です。

 

特に最後の「クレジットカード決済よりも会計の所要時間が短い」が

重要だと思っていて、

特に若年層ではクレジットカードを使っている人は

ほとんど見たことがありません。

 

中国でスマホ決済に慣れてから日本に帰ってくると、

いちいち財布を開けて小銭を探したり、

お釣りで財布が重くなったり、というのが

煩わしくて仕方無なくなります。

 

この圧倒的な便利さを武器に、

5年後ぐらいには日本でもキャッシュレス決済が

会計シーンを席巻しているだろうと思います。

 

 

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日本のキャッシュレス決済の勝者

 

では日本のキャッシュレス決済事業者の中で

どこが高いシェアを取るようになるのか。

 

中国では政府の政策もあって、

wechat(日本でいうLINE) と Alipay(日本でいうPayPay)が

圧倒的な二大巨頭となっています。

 

一方日本では、

LINE pay、PayPay、メルペイ、交通系ICカードなどなど

様々な事業者がしのぎを削っているわけですが、

5年後どのサービスが勝ち残っているのでしょうか。

 

特に現金信仰の根強い日本

キャッシュレスのためにAppをダウンロードする人が少数だとすると、

① 既に保有しているAppにキャッシュレス機能が付加されること

② その特定のAppで日本中どこでも決済ができること

が要件になってくると思います。

 

そう考えると、筆者としては

LINE pay交通系ICカード が勝つのではと思います。

 

理由は、既存プリ(交通系ICカードの場合はICカード)の

保有者数が圧倒的に多いからです。

LINE は国内7800万人が保有していますし、

交通系ICカードに至っては

Suica 7,616万枚

PASMO 3,844万枚

ICOCA 2,148万枚

が発行済みです。

紛失による再発行も相当数あるでしょうが、

それでも圧倒的な保有数を誇っています。

 

 

 

ちなみに、Chikirinさんの以下記事でも言及されている通り、

PayPayの営業力はスゴいです。

近所のコーヒー豆屋さんとか喫茶店とか、

PayPayだけ使える店舗がどんどん増えている印象。

元々ソフトバンク(ヤフーの親会社)は営業力が強い印象がありますが、

その営業部隊が投入されているのでしょうか。

 

chikirin.hatenablog.com

 

 

  

最後に


キャッシュレス決済に限らず、

今の中国を見ると5年後の日本が見える部分が多くあります。

 

例えば、

Didi(中国版Uver)、食品デリバリー、無人コンビニ、

シェア自転車、音声メッセージ など。

 

 中国での経験をもとにこれらの記事も書いていきたいと思います。

 

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それでは!