【大企業のメリット(11)】理想のために仕事ができる【仕事の目的編】
大企業メーカーの人事として10年勤めた後、
社員70名ちょっとのコンサルに転職。
今だから思う、大企業に勤めるメリットを考えてみる。
大企業に勤めるメリット(11)
仕事の目的編
大企業では、会社の理念や目的、行動指針が
定められていることが多い。
これはベンチャー企業でよく議論される
ミッション・ビジョン・バリューに相当するもの。
少し言い回しなどが古めかしいこともあるが、
よく読んでみると理想が語られていて心が熱くなる。
また、大企業ではそれらをベースにしながら
部門や機能ごとの理念や行動指針が
作られていることも多い。
全く使われていない形だけのものもあるかもしれないが
心を込めて作られたものは
その部門や機能の人たちに大切にされていて、
迷った時に読み返す「バイブル」のようになっている。
私が所属していた会社でも
・人事の存在意義とは何か
・人事の仕事の目的とは何か
・従業員目線と経営目線のバランスをどう取るか
といったことが語られたバイブルが存在し、
ベテランから若手まで多くのメンバーが愛読していた。
転職活動の中で中小規模会社も受けさせていただいたが
中小規模の会社の人事の方達は
「利益のため」「経営のため」という意識が当然強く、
「人事としての青臭い理想」が語られることは
あまりない印象だった。
そういった理想を語ることに時間が使えるのは
ある程度人員や資金にも余裕があり、
目の前の生き死にを超えた理想を語ることができる
大企業ならではのメリットなのかもしれない。