K's blog

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【大企業人事10年を振り返る】大企業の人事で働くことにした理由

希望していなかった「人事」に配属され

入社早々「転職」が脳裏を掠めつつ、

大企業の人事で働くことにした理由を

思い返してみる。

 

はじめに

思い返すと高校生の時、

ひょんなきっかけで「会社」という

存在に興味を持ち、

「お金も稼いで社会の役にも立てる」

ビジネスの世界に入ろうと決めた。

そのため、大学は経済学部に入学し、

(麻雀と飲み会に勤しみながらも)

勉強をしてきた。

 

周りには起業をして早々に

ビジネスの世界に入っていく

先輩や同級生もいたものの、

自分には起業のアイデアもなく

就職することにした。

 

就職活動では

「会社経営を学ぶためには営業を学ぶべき」

という(思い込みに近い)想いを

持っていたものの第一志望の企業に落ち、

どうしよう・・・と思案していた。

 

「営業に携わりたい」という想いで

就活を続けた結果、

一社目の大企業にご縁をいただき、

「営業っぽい雰囲気は感じるから

配属も期待できるんじゃないか」という

口約束とも言えない先輩の言葉を信じ、

入社を決めた。

 

しかし、配属発表で「人事」と発表され

入社早々に転職という言葉が頭を掠めた。

しかし、いくつかの理由から

「大企業の人事」として働くことを決めた。

 

理由1 大企業たる所以を知る

大企業も元はゼロからスタートし、

事業を成長させ、幾多の困難を乗り越えて

大企業としての地位を築いてきたはず。

であれば、「大企業に成長できた理由」が

何かあるはずだと考えた。

大企業に入社し、その

「大企業が大企業たる所以」を感じ、

学ぼうと考えた。

 

10年間の経験を振り返ってみると、

担当者目線では、ある程度

理解できたのではないかと思う。

 

理由2 海外で働く経験がしたい

ありがちかもしれないが、

一度海外で働いてみたいと思っていた。

海外に一人で旅行するのが好きで、

「海外で働く」ことに憧れがあった。

また、外国語を身につけることも

キャリア上、重要なことだと考えた。

グローバル展開している企業であり、

先輩の話を聞いてみると、

入社4・5年目以降に海外赴任できる

可能性が高いとのこと。

これはいい経験ができると考えた。

 

結果的に、入社4年目からの

2年間を中国で過ごし、

多くの貴重な経験をすることができた。

 

理由3 その会社の商品に好感が持てた

「大好き」とは言えないが

その会社の業界の商品には

昔から好感をいただいていた。

 

第一志望だった企業については、

「営業のスキルを身につけるなら

この会社がベスト」という思いを

持っていたものの、

「商品に興味が持てるか」という点には

もやもやを感じていた。

普段自分が使っていない商品を

あの手この手で買ってもらうことに

本気になれるだろうか、という

一抹の不安を感じていた。

 

しかし、入社を決めた大企業の商品は

身近な存在で好感を持てていたし、

海外一人旅をしている際に

現地でもよく見かけた。

そのため、自信を持って働けると感じた。

 

理由4 先輩・上司がいい人だった

入社後、口には出さないものの

「転職しようか・・・」と

もやもやしながら過ごしている中で、

人事部門の先輩たちが日々構ってくれた。

 

当時はコロナなんて影も形もなく、

頻繁に飲みに連れて行ってくれたり、

一緒にスポーツをしたり。

学生時代のようなノリで

一緒に時間を過ごせる先輩たちの存在を

ありがたく感じていた。

 

また、上司も厳しくはあったが

親身に面倒を見てくれる方で、

一緒に働けることがありがたかった。

一緒に働く「人」という観点で

非常に恵まれた職場で、

ここで少し頑張ってみようかな、

という思いが強くなった。

 

理由5 人事の仕事にも興味が持てた

営業を自身のキャリアの軸にしたい、

という思いの裏には「人」への興味があった。

人の心を捉えて、製品を正しく理解してもらい、

購入を決断してもらう。

そのプロセスに好奇心が湧いていたし、

得意分野ではないかと感じていた。

 

人事の仕事も「人」を扱う仕事であり、

自分に合っているかもしれない、と感じた。

 

 

振り返ってみると

これらの理由で入社を決めたことは

間違っていなかったと思う。

 

入社を決めた理由を振り返ってみると、

・理由1「大企業の大企業たる所以」

 ある程度理解することができた。

・理由2「海外で働く経験」

 達成できた。

・理由3「商品への好感」

 一定以上に深まることはなかった。

・理由4「上司・先輩との関係」

 コロナ禍も相まって

 関係が薄まっていると感じる。

・理由5「人事の仕事への興味」

 人事は素晴らしい仕事だったが、

 「人事を極めよう」とまでは思えなかった。

 

私自身は入社10年のタイミングで

転職することを決めたが、

キャリア初期をこの会社で過ごせて

本当にありがたかったと感じている。